憧れ

風もなく日差しだけが照りつける

プールから家につくと玄関先でラムネを渡す母

こぼれるから外で開けなさい

案の定溢れる泡

庭先でラムネを飲み干す

泡が体を刺激する

ビー玉が清々しく音をたてる

瓶の中のビー玉が欲しくて頭を巡らせる

今は上手に栓を明けられるようになった

今でも変わらないビー玉への憧れは

手にしてしまうとただのビー玉なんだけど

昔は飲み口もガラスだったから

昔の方が憧れは強かったかな

瓶を壊さずビー玉をてにいれようと考えるけど

その知恵がなくて

しばらく空になった瓶ごと部屋に飾ってた